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時候・天文

■ 暑季 しょき

暑季

ฤดูร้อน / หน้าร้อน
タイ語:ルドゥーローン、ナーローン

 二月中旬〜五月中旬。四月十三日のソンクラーン節(タイ正月、水掛祭)の頃が最も暑く、中部のバンコクでも気温が四〇度を超えることがある。国花の金雨花(ゴールデンシャワー)、火焔樹など色鮮やかな花々の咲く季節。

 気候学上は雨季と乾季の二季に分けられ、暑季は乾季に含まれる。

■ 雨季 うき

雨季

ฤดูฝน / หน้าฝน
タイ語:ルドゥーフォン、ナーフォン

 五月中旬〜十月中旬。スコールの季節。特に、雨季の初めと終わりに雷雨が多くなる。ドリアンやマンゴスチンなど果物が豊富に出回る。

■ スコール

雨季

พายุ
タイ語:パーユ

 熱帯特有の強風を伴う激しいにわか雨。雨季の初めと終りに多い。黒雲が立ちこめ、風が強くなり、大粒の雨がバケツをひっくり返したように降る。激しいスコールになると、風景が真っ白に見えるほどである。通常、長くは続かず、雲が去れば青空が広がる。ただ、近年、もの凄いスコールは減り、日本の梅雨のようなじとじと雨が降ることが増えた。

 局地的な雨のため、降っている場所とそうでない場所の境目が見えたり、高層ビルから雨の筒が見えたりするのも面白い。商店や屋台では、スコールの風が来るとパラソルを広げたり軒先のビニールシートを降ろしたりして備える。場所によって一時的に道路が冠水するが、すぐに引く。傘の役に立たない激しさであり、待てば止むものだったため、昔は傘など持ち歩かず、止むまで雨宿りしてやり過ごすものだった。

 なお、スコールに該当するタイ語はなく、「パーユ」は嵐のことである。タイ人は普通「大雨」という。

■ 涼季 りょうき

涼季

ฤดูหนาว / หน้าหนาว
子季語:寒季(かんき)

タイ語:ルドゥーナーウ、ナーナーウ、ルドゥーナーオ、ナーナーオ

 十月中旬〜二月中旬。一般には「寒季」といい、タイ語のルドゥー・ナーウもその意味だが、メナム句会では、より実感に近く語感の美しい「涼季」をよく使っている。十二月から一月にかけて最も気温が下がり、北部の山地では降霜が見られ、バンコクでも毛布の必要な肌寒さを感じることがある。

 気候学上は雨季と乾季の二季に分けられ、涼季は乾季に含まれる。

■ マンゴー雨 まんごーあめ

涼季

ฝนชะช่อมะม่วง
子季語:マンゴ雨、マンゴーレイン、マンゴーシャワー

タイ語:フォン・チャ・チョー・マムアン

 一〜三月頃、マンゴーが実り始める頃にぱらつく乾季の雨。この雨で青マンゴーが太るといわれる。タイ語のフォン・チャ・チョー・マムアンは「マンゴーの花房を洗う雨」の意。

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