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生活

■ オーリアン、オーリエン 

暑季

โอเลี้ยง

タイ語:オーリアン、オーリエン、オリアン

 タイのアイスコーヒー。濃さと甘さが独特である。大きな布で濾した熱いコーヒーに氷をたくさん入れて飲む。冷房の効いたデパート等が少なかった時代、涼を取るためによく飲まれていた。近年は、バンコク中心部ではオーリアンを飲む機会が減ったが、郊外や地方では今も日常的に飲まれている。

■ バチャーン

雨季

บ๊ะจ่าง

タイ語:バチャーン、バチャン

 中国の肉粽のこと。油で炒めたもち米に豚肉、卵黄、干しエビ、椎茸などを詰め、竹の葉で巻いた粽(ちまき)。中国旧暦五月五日に食べる。

■ 月餅 げっぺい

雨季

ขนมไหว้พระจันทร์
タイ語:カノム・ワーイ・プラチャン

 中秋節の頃、華人が親しい人に贈る。様々な餡があり、古くから人気があるのはタイらしいドリアン餡。最近は、餡も皮も洋菓子風の月餅が若い人に好まれ、ストロベリー味、オレンジ味、抹茶味、珈琲味など工夫されている。老舗の中華料理店で購入したり、有名ホテルのブースが立ち並ぶデパートの催事場で試食しながら選んだりする。この時期、豪華な化粧箱をたくさん持って歩いている人を見かけたりする。

■ クラヤーサート

雨季

กระยาสารท

タイ語:クラヤーサート、カヤサート

 ピーナッツ、ゴマ、膨らませた米、砂糖でできた「おこし」のようなタイの菓子。サートタイの日に多く作る。豊かな農産物の象徴であり、その年初めての収穫を祝うものである。安居の頃、僧侶に寄進する。

 サートタイは、タイ陰暦十月最終日(新月の日)を祝う祭。半年間、生きて来られたことに感謝する。

■ デング熱 でんぐねつ

雨季

ไข้เลือดออก
タイ語:カイ・ルアット・オーク

 デングウイルスによる感染症。ネッタイシマカなどの蚊を媒体とする。三八〜四〇度の発熱、頭痛、腹痛などの症状がある。口、目、鼻などの粘膜から出血することもあり、デング出血熱と区別して呼ばれることもある。致命率は低い。タイでは雨季の六〜八月に多く流行する。タイ語のカイ・ルアット・オークは「出血熱」の意。

■ 箒売りほうきうり

歳末

 年末はタイでも大掃除をするため、箒売りをよく見かけるようになる。荷台を付けた自転車やオートバイ、リヤカーに様々な箒を逆さまに挿すように積み、羽毛の叩(はた)きなども積んで売りに来る。

タイには暑季、雨季、涼季(寒季)の三季があります。

【暑季 ฤดูร้อน / หน้าร้อน 二月中旬〜五月中旬。四月十三日のソンクラーン節(タイ正月、水掛祭)の頃が最も暑く、中部のバンコクでも気温が四〇度を超えることがある。国花の金雨花(ゴールデンシャワー)、火焔樹など色鮮やかな花々の咲く季節。

【雨季 ฤดูฝน / หน้าฝน 五月中旬〜十月中旬。スコールの季節。特に、雨季の初めと終わりに雷雨が多くなる。ドリアンやマンゴスチンなど果物が豊富に出回る。

【涼季 ฤดูหนาว / หน้าหนาว 十月中旬〜二月中旬。一般には「寒季」といい、タイ語のルドゥー・ナーウもその意味だが、メナム句会では、より実感に近く語感の美しい「涼季」をよく使っている。十二月から一月にかけて最も気温が下がり、北部の山地では降霜が見られ、バンコクでも毛布の必要な肌寒さを感じることがある。  

 

メナム句会ではタイの季語の蒐集をしています。ほんの一例ですが、ご紹介します。

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